9月の記録的な大雨を受け、国土交通省は緊急災害対策派遣隊「TEC-FORCE」を能登地方の各地に派遣し、被害状況を調査しています。

このうち、輪島市で9月25日から調査にあたった職員らが9日、市役所を訪れ、坂口茂市長に調査結果を報告しました。

調査結果によりますと、輪島市内の川では9か所で橋が流され、道路の8か所で崖崩れや土砂の堆積が確認されたということです。

また、元日の地震による土砂崩れで川幅が狭くなったところでは河川の増水がより顕著になったと考えられ、氾濫などの大きな被害につながった可能性があると報告しました。

国土交通省中部地方整備局の石川英幸工事品質管理官は、「被災地を調査して、地震の影響と大雨被害が結び付いていると感じた。調査結果を復興に役立ててもらいたい」と話していました。

輪島市の坂口市長は、「被害の報告をもとに今後このような災害が起きないことを目指し、復旧復興を急ぎたい」と話していました。