関西電力によりますと、今月5日、美浜原発3号機で巡視中の運転員が原子炉に水を循環させるポンプなどの設備を海水で冷やす熱交換器の海水側の配管に、直径6ミリと直径3ミリの2つの穴を見つけ、穴の周辺で配管の内側が削られて薄くなる「減肉」と呼ばれる現象を確認したということです。

関西電力によりますと、外部への放射能の影響はないということですが、ほかにも「減肉」が起きている部分がないかなど、配管の状態や穴があいた原因を詳しく調査するため、原発の運転を停止することを決めたということです。

美浜原発3号機は運転開始からことしで48年になり、現在は最長60年までの運転が認められています。

来年3月には定期検査に入る計画ですが、関西電力はそれまでに運転を停止する時期を判断したいとしていて、停止する期間の見通しは立っていないということです。