長崎の被爆者で日本被団協の代表委員の田中重光さんは12日午前、自宅でノーベル平和賞受賞の決定を知らせる新聞を読んで、喜びをかみしめていました。

田中さんは「きのうはうれしかったものの、まだ『本当だろうか』と信じられない思いでしたが、一夜明けて実感がわいてきました。世界で核使用の危機が迫っているなかでの被団協の受賞決定は核保有国の政治家に今の状況でいいのかどうかを考えてもらうためだと思います。年をとり、活動が難しい場面もあるがこれからも真心で訴えていけば伝わると信じています」と話していました。

また、昨夜からお祝いのメールが10件ほど届いていて「おめでとうございます。これからも頑張ってください」「とても誇らしいです」などというメッセージが寄せられているということです。