防衛省のまとめによりますと、航空自衛隊の戦闘機が今年度上半期に行ったスクランブル=緊急発進は358回で、前の年度の同じ時期より66回、率にして16%減りました。

国別の内訳では中国機が241回と最も多く、次いでロシア機が115回で、この2か国で全体の99%を占めました。

中国機とロシア機をめぐっては、ことし8月に中国軍の情報収集機1機が長崎県五島市の男女群島沖上空で領空侵犯したほか、先月にはロシア軍の哨戒機1機が北海道の礼文島付近で3回にわたって領空侵犯するなど、特異な行動が相次いでいます。

防衛省は「中国とロシアの軍事動向を引き続き注視して、警戒・監視を続けていく」としています。