逮捕されたのは、「東京海上日動あんしん生命保険」で大阪エリアを中心に営業を担当していた元社員、加屋野一建容疑者(49)です。

警察によりますと、5年前の2019年、顧客の60代の女性にうその説明をして保険の契約者をみずからの知人に変更したうえで、契約者を対象にした貸付制度を利用したり保険を勝手に解約したりして会社から合わせておよそ4000万円をだまし取ったとして、詐欺と有印私文書偽造などの疑いが持たれています。

元社員はおととし10月、大阪府内の警察署に自首して不正が発覚し、懲戒解雇されていました。

自首した当時、「だまし取った金は借金の返済やギャンブルなどに充てた」と説明していたということです。

また、捜査関係者や会社の内部調査によりますと、元社員は別の顧客にも保険料をみずからが管理する口座に振り込ませるなど、複数の手口でこれまでに合わせて4億円余りを不正に得ていた疑いがあるということで、警察が詳しいいきさつを調べています。

認否については明らかにしていません。