ことしの春闘は経営側と労働組合の代表などが参加する「労使フォーラム」が24日開催され、事実上スタートしました。

連合の芳野会長は25日、定例の記者会見に出席し「ことしは経済も賃金も物価も安定的に上がる経済社会のステージに変えていくという正念場だ。とりわけ地方の小規模事業者がどれくらい賃上げを達成できるかが非常にポイントで、大手企業だけでなく中小企業や小規模事業者でも去年を上回る賃上げが実現するために労務費を含む価格転嫁が行われることが重要だ」と指摘しました。

そのうえで、ことしは賃上げの機運を地方にも波及させるために自治体と労働団体、経済団体が参加する政労使会議が都道府県ごとに開催されることを踏まえ「政労使の心合わせが中央のみならず、地方でも行われることで全国で賃上げの機運が高まることにつながると思う。その流れに乗ってそれぞれの労使の交渉に弾みがつくことを期待している」と述べました。