防衛省によりますと、小林弘樹陸上幕僚副長は今月9日、休暇を取得して複数の幹部とともに靖国神社に参拝し、その際、公用車で移動していたことなどから、参拝のいきさつなどについて調査を進めてきました。

防衛省は26日、調査結果を公表し、参拝には22人が参加してこのうち小林副長を含む幹部3人が公用車を使用していたということです。

公用車は業務時間外であっても緊急性がある場合などであれば使用が認められますが、今回の参拝で公用車を使用したのは不適切だったとして、3人を訓戒の処分にしました。

また、監督が不十分だったなどとして森下泰臣陸上幕僚長など4人を注意の処分にしました。

防衛省は、今回の参拝が内部通達で禁止されている部隊での参拝にあたる可能性があるとしていましたが、調査の結果、参加した22人はいずれも休暇を取得し自主的に参拝していたとして、通達への違反は認められなかったとしています。

防衛省は、公用車に関する規則の周知を強化するなど、再発防止策を徹底するとしています。