「会計年度任用職員」は任期が原則1年以内で昇給がないなど、正規の職員との待遇の差が大きいと指摘されていることから、みよし市では新年度から待遇を改善する方針を固めました。

具体的には
▽全職員のおよそ2割を占める「一般事務職」の時給を、現在の1155円から1265円に、率にして9.5%引き上げるほか
▽作業員や看護補助職で8.1%
▽歯科衛生士や栄養士でも8%
それぞれ引き上げる方針です。

また、正規の職員の比率を増やしていくことにしていて、年度途中に正規の一般事務職や保育士の採用を新たに実施する方針です。

このほか、職員全体の負担軽減のため、市役所の開庁時間を5月の大型連休以降、現在より45分短くし、証明書を発行できる端末を設置するなどのデジタル化によって、市民サービスを確保するとしています。

公務員制度に詳しい立教大学の上林陽治特任教授は「非正規の公務員のあり方に一石を投じるものだ。ほかの自治体にも広がれば、横並び意識の高い自治体でも競争原理が働くので、今後の動向に注目が必要だ」と話しています。