「非正規春闘」は非正規雇用で働く人たちがそれぞれの勤務先に賃上げを求めようと去年から始まった取り組みで、ことしは個人で加入できる20の労働組合が集まり勤務先に一律10%以上の賃上げを要求する方針です。

8日はおよそ50人が東京 千代田区の経団連の前に集まり「現場は非正規労働者が支えている。大企業は労働者の声を聞いて待遇改善を行え」と声をあげました。

そのあとの記者会見で、出版関連の会社でアルバイトとして働く50代の男性は「時給は最低賃金で生活が厳しく、職場仲間ではフードバンクに行く人もいる。今回の取り組みで賃上げに取り組みたい」と話しました。

非正規雇用の人は去年は国内で2100万人余りと労働者全体の37%に上り、持続的な賃上げがテーマのことしの春闘では、非正規雇用の人たちの賃上げにつなげられるかも大きな焦点です。

「非正規春闘」を呼びかける総合サポートユニオンの青木耕太郎 共同代表は「職場に労働組合がない人や非正規の人でも一人から入れて春闘の交渉に加われる意味がある。大幅な賃上げのためにみんなで闘っていきたい」と話していました。

「非正規春闘」では、2月11日に無料の電話相談を開く予定で0120-333-774で、午後1時から5時まで受け付けます。