逮捕されたのは、いずれも、日本の投資家に海外投資商品の勧誘などをしていたシンガポールの会社「SKY PREMIUM INTERNATIONAL」の幹部で、最高経営責任者の齋藤篤史容疑者(45)や、日本国内の責任者、水島忍容疑者(59)ら4人です。

警察によりますと、2019年から2021年にかけて、福岡県や広島県などの男女6人に対し、無登録で投資に関する契約を仲介したとして、金融商品取引法違反の疑いが持たれています。

この会社をめぐっては、出資金が返還されないなどとして各地で民事訴訟が起こされ、警察にも被害の相談が相次いだことから、福岡や広島、大阪など6つの府県の警察本部が合同で捜査を進めていました。

警察によりますと、会社が集めた金は2021年までの8年間で47都道府県のおよそ2万6000人から総額1350億円に上るとみられるということです。

また、集めた資金について、会社側は、外貨を売買する「FX取引」で運用するなどと説明していましたが、確認できたのは香港の会社名義の口座への送金までで、実際に運用されていたかは分からないということで、警察は詳しい資金の流れや運営実態を調べています。

警察は4人の認否を明らかにしていません。