アメリカの軍用機の飛来状況について、国は公式に発表していませんが、NHKが国土交通省に取材したところ、去年1年間に全国の民間空港に着陸した回数は合わせて453回で、2015年の359回を上回り、過去10年で最も多くなりました。

特に鹿児島県内の空港への着陸が201回と前の年よりも90回増え、全体のおよそ44%を占めていました。

空港別では
▽屋久島空港が全国で最も多い72回
▽奄美空港が3番目に多い67回
▽種子島空港が5番目に多い50回などと
離島の空港に集中しています。

このうち屋久島空港については、おととしまでの10年間はアメリカの軍用機の着陸は確認されていませんでしたが、去年11月に屋久島沖で起きたアメリカ空軍の輸送機オスプレイの墜落事故を受けて、捜索活動のための人員や資材を運ぶ輸送機などが連日飛来していました。

日米両政府は去年1月、南西諸島などで互いの施設の共同使用を拡大し共同訓練を増やすことを確認していて、アメリカ軍による民間空港の使用は今後さらに増加する可能性が指摘されています。