逮捕されたのは、東京 港区に住む不動産コンサルティング会社社長、藤本優容疑者(31)と、東京 品川区に住む三菱UFJ信託銀行の行員、松田大樹容疑者(47)ら4人です。

警視庁によりますと、おととし、神奈川県内のアパートを購入するための融資を受けようと、いずれもうその源泉徴収票や資産残高が書かれた口座の明細などを作り、都内の銀行から3億8000万円をだまし取った詐欺などの疑いが持たれています。

藤本社長らが指南し、松田行員が融資を申し込んだとみられています。

アパートの価格は実際にはおよそ5000万円安く、社長らはその差額と1000万円の手数料を行員から得ていたとみられるということです。

警視庁は、社長らがほかにも同様の手口で十数件の不正な融資の申請を繰り返し、金融機関から32億円以上をだまし取っていたとみて捜査しています。

警視庁は4人の認否を明らかにしていません。