再逮捕されたのは、クレジットカードの決済代行会社「全東信」の元営業本部長、加藤祐亮容疑者(43)と品川区の会社役員、武本明道容疑者(63)です。

警視庁によりますと、おととしから去年にかけて、顧客の飲食店が他人の名義でクレジットカード会社と加盟店契約を結ぶ手続きを仲介した際に、店に支払われる売上金およそ2900万円をみずからが管理する他人名義の口座に移したとして組織犯罪処罰法違反の疑いが持たれています。

違法な営業を繰り返していたため契約できないと考えた店からの依頼で仲介し、売り上げからそれぞれ100万円余りを報酬として抜き取り、残りを店に渡していたということです。

同じ手口で、カード会社の規約などで加盟店契約を結べないおよそ30の店の契約を不正に仲介し、報酬を得ていたとみられるということです。

元社員は容疑を否認し、会社役員は認めているということです。

警視庁は、契約や売り上げの支払いなどがどのように行われていたかを調べるため、6日、大阪市の「全東信」本社を捜索しました。

法人としての会社も近く、同じ容疑で書類送検する方針で、詳しいいきさつを調べています。