5年前に開催された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」は、「表現の不自由」をテーマに慰安婦問題を象徴する少女像や、昭和天皇をコラージュした映像作品などを展示するコーナーが設けられ、テロ予告などが相次ぎ、一時、展示が中止されました。

名古屋市は、河村たかし市長が実行委員会の会長代行を務めていましたが、公金を支出するのが著しく不適切だなどとして負担金の一部、3380万円余りを支払いませんでした。

実行委員会は市に支払いを求めて裁判を起こし、1審の名古屋地方裁判所と2審の名古屋高等裁判所は、「負担金の支払いを拒むことはできない」などとして市に3380万円余りの支払いを命じ、市が上告していました。

これについて最高裁判所第3小法廷の林道晴裁判長は7日までに市の上告を退ける決定をし、市に負担金を支払うよう命じた判決が確定しました。