高級腕時計の持ち主と、借りて使いたい人のシェアリングを仲介する「トケマッチ」というサービスをめぐっては、運営していた大阪の会社がことし1月末に突然、解散を発表し、多数の腕時計が返却されないままになっています。

警視庁は会社の代表を務めていた福原敬済容疑者(42)について今月、業務上横領の疑いで逮捕状を取っています。

その後の調べで、元社員の永田大輔容疑者(38)もことし1月、客から預かった「ロレックス」を、都内の古物商に170万円で売却していた疑いがあることがわかったということで、警視庁は同じ容疑で逮捕状を取り指名手配しました。

2人はいずれも会社が解散を発表した1月31日当日に、中東のドバイにむけて出国したとみられていて、今後、国際手配する方針です。

「トケマッチ」をめぐっては今月8日時点で、東京や大阪など全国33都道府県の警察が、時計を預けた173人から被害届を受理して捜査に乗り出しています。

このうち、警視庁では11日までに62人から被害届を受けていて、被害本数はおよそ140本、被害総額はおよそ2億4000万円に上るとみられています。