起訴されたのは、アメリカ海兵隊の上等兵ジャメル・クレイトン被告(21)です。

起訴状などによりますと、クレイトン上等兵は先月26日、沖縄県内で面識のない成人女性に性的暴行をしようとしてけがをさせた罪に問われています。

女性は抵抗し、上等兵はその場から立ち去っていましたが被害者から通報を受けた警察が見つけ、アメリカ軍基地の外で逮捕したということです。

その後、今月17日に那覇地方検察庁が起訴しました。

県内ではアメリカ空軍の兵士が、去年12月、面識のない16歳未満の少女をわいせつ目的で自宅に連れ込み性的暴行をした罪で起訴されていたことが今月25日に明らかになったばかりで、沖縄県が「基地と隣り合わせの生活を余儀なくされている県民に不安を与えるものだ」などと、県に連絡がなかったことを含めてアメリカ軍側に抗議しました。

全国のおよそ7割のアメリカ軍専用施設が集中する沖縄県では、アメリカ軍関係者による事件が繰り返し起きていて、性暴力事件が相次いで発覚する事態に県民の間に怒りや悲しみが広がっています。