境海上保安部によりますと、28日午前6時ごろ、鳥取県境港市の沖合を航行していた遊漁船の「第二愛丸」が岸壁からおよそ500メートル離れた防波堤に衝突しました。

この事故で遊漁船に乗っていた釣り客10人と船長のあわせて11人全員がけがをして、鳥取県米子市内の病院に搬送されました。消防によりますと、けがをしたのは20代から60代のいずれも男性で、このうち40代と60代の2人が頭を強く打ち重傷だということです。

遊漁船は近くの岸壁に自力で移動しましたが、海上保安部が確認したところ、船首の左側の部分が壊れているということです。

海上保安部によりますと、遊漁船は近くの港に向けて航行していたとみられ、事故当時、現場付近の海上は晴れて視界はよく波もほとんどなかったということです。

海上保安部は今後、船長に話を聞くなどして事故の詳しい原因を調べることにしています。

周辺では今回の現場から北東に6キロほど離れた松江市美保関町の岬付近でも28日午前1時ごろ遊漁船が岩場に衝突し、釣り客5人がけがをする事故がありました。