インターポールとJICAは8月1日までの4日間、ナイジェリアの首都アブジャで現地の警察など10の法執行機関の職員およそ40人を対象にロマンス詐欺などの捜査力向上を目的に研修会を開きました。

研修では、インターポールや日本の警察庁の担当者が海外の関係機関との連携のしかたを伝えたり、資金回収などに使われる暗号資産に関する捜査手法を共有したりしました。

また、高齢の男性がSNSでつながった女性から偽のプラットフォームで暗号資産への投資を持ちかけられ高額をだまし取られたと想定して捜査の机上訓練を行いました。

参加したナイジェリアの捜査員は「今回の研修で多くの知識を身につけた。金融詐欺などをしっかりと食い止めていきたい」と話していました。

またインターポール事務総局で金融犯罪対策を担当する嘉屋朋信さんは「捜査技術などをしっかりと身につけてもらい、国際犯罪組織の摘発を進めることで、ナイジェリアはもとより世界の安全と安心を守ることに一層貢献してほしい」と話していました。