警察庁によりますと、著名人の名前をかたってうその投資話に勧誘する「なりすまし広告」や、恋愛感情を抱かせて投資などを持ちかける「ロマンス詐欺」など、SNSを悪用した詐欺の被害は、先月までの半年間に全国で5068件と、去年の上半期を3811件上回り、被害額はおよそ140億円だった去年の4.7倍にあたる660億2000万円にのぼっています。

SNSやインターネットで広告をクリックした人をLINEのチャットに誘導してから金を振り込ませる手口が目立ち、1件当たりの被害額が大きくなっています。

一方、従来型の特殊詐欺の被害額も先月までの半年間で227億8000万円と、去年を30億円近く上回っています。

被害者の自宅まで現金を受け取りにいったり、金融機関のATMから現金を振り込ませたりするこれまでの手口に加え、最近ではインターネットバンキングの口座を新たに開設させてから振り込ませる手口も増加傾向にあるということで、警察庁が注意を呼びかけています。