ことし3月、東京のベンチャー企業「スペースワン」が開発した小型ロケット「カイロス」の初号機は、和歌山県串本町の発射場から打ち上げられましたが、直後に爆発し、打ち上げは失敗しました。

「スペースワン」は25日、記者会見を開き、爆発の原因について、ロケットの1段目の推進力を実際より高く予測してしまい、設定していた飛行範囲を外れたため、飛行を中断する措置がとられたと明らかにしました。

ロケットの推進力を予測する際、燃料のサンプルを使って燃焼速度を調べる試験を行っていましたが、その結果が実際より速く、推進力を高く見積もってしまったということです。

企業は予測を見直し、飛行範囲を改めて検討するなど課題を改善した上で、ことし12月に2号機の打ち上げを目指すとしています。

「スペースワン」の豊田正和社長は「2号機の打ち上げが成功するよう全身全霊で取り組みたい」と話していました。