関西空港は、大阪空港の騒音問題の解消などを理由に大阪湾の泉州沖5キロの海域に造られた24時間運用の海上空港で、4日で開港から30年になります。

8年前に民営化されコロナ禍で赤字に転じましたが、好調なインバウンド需要を背景に、ことし7月の国際線の外国人利用者はおよそ167万人と1か月の利用者数としてはこれまでで最も多くなりました。

来年4月に大阪・関西万博も控え、さらなる外国人利用者の増加を視野に第1ターミナルでは大規模な改修工事が進み、去年12月には国際線の免税店エリアが一新されました。

また、保安検査場でも待ち時間を短縮するためリニューアル工事が行われていて3日から一部で運用が始まりました。

一方、空港の地上業務や保安検査の現場では、コロナ禍でベテランのスタッフの離職が相次ぎ、人材の確保や育成が課題になっています。

関西エアポートの山谷佳之社長は「人手不足の解決に向けて努力するとともに、これからの競争は今あるものを使って業務をどう効率的に進めるかにもかかっているので、AI=人工知能の力を生かしながら世界と戦える空港にしていきたい」と話していました。