実証実験が行われるのは、富士山の山梨県側のふもとと5合目を結ぶ、全長およそ28キロの有料道路「富士スバルライン」です。

使われるバスは、運行速度が35キロ未満の16人乗りの電気自動車で、オペレーターが乗車したうえで、事前に決められたルートを走行します。

実証実験は9月11日から11月19日までの70日間で、最初の60日間は乗客を乗せずに自動運転に必要となるルートの画像データを集めたり、実際に走ることができるかを確かめたりして、その後、市や地元のバス会社などの関係者を乗せて試乗会を行うということです。

ふもとから5合目までの交通手段をめぐっては、脱炭素化や来訪者数の管理が課題となっていて、富士吉田市企画課は「実証実験を進め、将来的には富士山の自然を守る新たな交通手段として、自動運転のEVバスを導入したい」としています。