石川労働局によりますと、地震で大きな被害を受けた、奥能登地域の輪島市、珠洲市、能登町、穴水町の4つの市と町で雇用保険の失業給付を受けている人は、7月の時点で867人となっています。

これは去年の同じ月の231人と比べて3.75倍と4倍近くに上っています。

奥能登地域で仕事を求めている人1人に対して、企業から何人の求人があるかを示す有効求人倍率は、働く場所ごとに集計した「就業地別」で、7月は1.47倍で、去年の同じ月の1.71倍と比べて0.24ポイント低下しています。

石川労働局によりますと、店舗の営業再開や建物の解体工事が増えていることなどから、小売業や建設業などでは求人が増加する傾向がみられますが、その傾向は一部の業種にとどまっているということです。

このため、再就職の活動を続ける人がこれまでに経験があったり希望したりする業種の求人が少ないケースがあり、再就職まで時間がかかる可能性があるといいます。

ハローワークでは被災者の再就職を支援するため職員の数を増やすなど体制を強化しています。