36万人余りが加盟する「全トヨタ労連」は13日、熊本市内で定期大会を開き、これにあわせて幹部が記者会見しました。

この中で西野勝義会長は、トヨタで国の認証試験での不正が発覚したことについて、「不正が起きる前に、働いている人たちがしっかり声を出せることが大切で、われわれ労働組合の役割としていちばん重要な部分だと思う」と述べました。

そのうえで、「職場活動をしっかりともう一度見つめ直しながら声を吸い上げ、声がしっかり出せる風土を醸成する取り組みをやっていく」と述べ、職場の風土改革に取り組む考えを示しました。

また、来年の春闘について西尾清人副会長は「中小企業が賃上げできるように取り組んできた価格転嫁もまだ道半ばだ。こうした活動を続けながら賃金の引き上げに向けてやれることを考えていく」と述べました。