逮捕されたのは、東京 新宿区の不動産会社「エイトハウス」の社長、直井延浩容疑者(36)です。

警視庁によりますと、東京 中央区にある賃貸マンションの部屋を、実際には風俗店として利用する目的であることを知りながら、居住目的だとするうその書類を管理会社に送り、風俗店の経営者に仲介したとして詐欺の疑いが持たれています。

契約上の部屋の借り主は、風俗店で働く女性になっていましたが、直井社長は、女性が部屋を借りるのに必要な偽の身分証を発行する「アリバイ会社」も紹介し、手数料を受け取っていたということです。

別の事件で、すでに起訴されている風俗店経営者は、直井社長の会社について「夜専門で、安く物件を仲介してくれる会社として紹介された」と話していたということですが、直井社長は「弁護士と相談してから決めたい」として、具体的な供述をしていないということです。

マンションの部屋は、管理会社などが家主から一括して借り上げ、入居者に、また貸しをする「サブリース契約」の物件で、警視庁は、直井社長らが家主の目が届きにくい物件を狙っていた疑いもあるとみて捜査しています。