今月12日午後6時半すぎ、日野市多摩平の緑地にあるイチョウ並木の木の枝が落下し、近くに住む36歳の男性が下敷きになって死亡しました。

警視庁によりますと、男性は、勤務先の医療機関から帰宅途中だったとみられています。

警視庁は事故の原因を調べるため、15日午前9時すぎから、現場検証を始めました。

20人ほどの捜査員が、イチョウの木を撮影したり、折れた枝の長さを測ったりしていました。

これまでの調べで、1本のイチョウの木から、少なくとも6本の枝が落下し、上の枝が下の枝を巻き込みながら落ちたとみられることが分かっていますが、枝が腐食している様子はないということです。

イチョウの木がある緑地は、日野市が管理し、定期的に枝のせんていや、目視での点検も行ってきたということですが、市は、「2か月前に行った点検の際には異常は確認されなかった」と説明していて、警視庁は、管理上の問題が無かったかを含め捜査することにしています。