夏場に主に幼い子どもが感染する「手足口病」は手や足、口の中などに水ぶくれのような発疹ができるウイルス性の感染症で、まれに脳炎などを起こして重症化するおそれがあります。

国立感染症研究所のまとめによりますと今月15日までの1週間に調査の対象となっている全国およそ3000の医療機関から報告された患者数は速報値で、2万5143人でした。

1医療機関当たりでは8.03人と、この時期としては過去10年で最も多く、全国36の都道府県で国の基準の5人を超えて警報レベルとなっています。

このうち1都6県は神奈川県が10.81人で最も多く、
次いで
▽埼玉県が9.27人
▽東京都が9.1人
▽千葉県が7.81人
▽栃木県が6.67人
▽茨城県が5.4人
▽群馬県が5.25人となっていて
いずれも警報レベルを上回っています。

ことしは全国的に感染が多い状況が続くなか、7月中旬をピークに患者数が減少していましたが、先月下旬から再び増加に転じ、9月以降も患者数が増えています。

都や県では、今後も感染が多い状況が続くとみていて、こまめな手洗いなどの感染対策を呼びかけています。