浅尾環境大臣は2日午前、東京の環境省に初めて登庁し、就任会見を開きました。

この中で、2050年までのカーボンニュートラルの実現や、2030年度の温室効果ガスの排出量を2013年度と比べて46%削減するという目標に触れ「実現のためには、産業構造やインフラ、国民のライフスタイルといったあらゆる面での変革が必要だ。あらゆる対策や政策を総動員し政府一丸となって目標達成に向けて頑張っていきたい」と述べました。

また、ことし5月、水俣病の患者団体などと前の伊藤環境大臣との懇談の場でマイクの音が切られた問題について「大変不適切な対応だったと考えています。環境省の職員一人ひとりが公害の歴史と経緯を踏まえ、つらい状況にある方々にできるだけ寄り添った対応をしていくことをしっかりと指示していきたい」と話しました。

さらに東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水の海洋放出後、環境省が行っているモニタリングについては「引き続き、客観性や透明性、信頼性の高いモニタリングを徹底し国内外にわかりやすく発信することを通して、風評被害の対策に貢献してまいりたい」と述べました。