このうち珠洲市三崎町の寺家漁港では、朝から給水車のもとに住民が訪れ、ポリタンクやペットボトルに水を入れていました。

珠洲市では9月21日の記録的な大雨で土砂崩れが相次ぎ、水道管が壊れた影響などで10月2日の時点で市内の839戸が断水していて、各地で給水活動が行われています。

地元の67歳の男性は「毎日ここに来て給水を受けています。洗い物をしたりトイレを流したりするのに水がたくさん必要なので、本当に助かっています」と話していました。

76歳の男性は、「地震の時も5か月近く断水したので『またか』という気持ちです。風呂は親戚の家で使わせてもらっていますが、毎日借りるのも申し訳ないので早く水道が復旧してほしい」と話していました。

珠洲市は水道管の修復工事を進めていますが、土砂崩れで浄水場が被災した大谷地区では復旧に2か月近くかかる見通しとなっているほか、ことし1月の能登半島地震のあとから断水が続いている地区もあり、影響が長期化する見込みです。