これは15日、ゼルビアと弁護団が都内で記者会見を開き、明らかにしたものです。

弁護団によりますと、特にJ1に昇格した今シーズンからSNS上で監督や選手、スタッフなどについて、人格を否定したり、虚偽の内容を書き込んだりするひぼう中傷の投稿が相次ぎ、多い日で1日1000件以上に上るということです。

このうち、とりわけ悪質な投稿をした複数の発信者について、特定できていないものも含め、クラブの名誉と経済的信用を著しく傷つけたとして、15日、東京地方検察庁に刑事告訴しました。

今回、刑事告訴した以外のケースについても、引き続き裁判所に対して発信者の情報開示の申し立てを行うとしています。

スポーツ界では、パリオリンピックやプロ野球など多くの大会や競技で、SNS上での選手や審判などへのひぼう中傷が問題となっていますが、弁護団によりますと、クラブが発信者の刑事告訴に踏み切るケースは異例だということです。

IT大手サイバーエージェントの社長も務めるゼルビアの藤田晋社長は、弁護団を通じて「もう限界だ。すでに多大な実害、実損が出ており、これ以上は看過しないことを決意した。この状況を変えるには対象者がインパクトのある処罰を受けることで、事の重大さを理解してもらうしかないと思う」とコメントを発表しました。