NTT西日本の子会社「NTTビジネスソリューションズ」の派遣社員だった景山昌浩容疑者(63)は、去年1月、会社のサーバーから岡山県内の企業の顧客情報が含まれたファイルデータをダウンロードして複製し、東京都内の名簿業者に送信して漏えいしたとして不正競争防止法違反の疑いで逮捕され、2日朝、検察庁に送られました。

景山容疑者は、コールセンターシステムの運用保守を担当し、大量の個人情報を集めたサーバーにアクセスする権限があったということで、逮捕前の任意の事情聴取などから、およそ10年間で100回以上にわたって顧客情報の不正なダウンロードを繰り返していたとみられることが、捜査関係者への取材でわかりました。

ファイルデータをパソコンにダウンロードして名簿業者に送信していたほか、USBメモリに保存する手口で売却することもあったということです。

警察は、容疑者が委託元の69の自治体や企業などが保有するおよそ928万件の個人情報を不正に流出させたとみて詳しいいきさつを捜査しています。