この授業は、地球温暖化について考えてもらおうと、高知市が企画し、2月7日と8日に大津小学校、江陽小学校、横浜新町小学校、それに、旭小学校の4校で行われ、京都大学の准教授を招いて液体窒素を使った実験をしました。

実験は、液体窒素を体育館の床にまき、気化する様子を観察する内容で、高知市が4校に確認したところ、液体窒素が肌に触れるなどして、合わせて33人の児童が軽い凍傷や肌の痛みなどを訴えたということです。

このうち3人は医療機関を受診し、いずれも症状は軽いということです。

高知市によりますと、実験前にテストを行ったものの、体育館の床とは異なるカーペットの上で実施したほか、この時期は気温が低く液体の気化が遅かったことが原因ではないかとしています。

また、実験初日に児童が症状を訴えたという連絡を学校から受けていたものの、液体窒素をまく場所と児童の間隔を広く取るなどの対策をしたうえで、実験を続けたということです。

高知市の高岡幸史環境部長は「児童や保護者の皆さまに心からおわび申し上げる。今後はこうした事案が起きないよう、安全確保の対策によりいっそうの万全を期す」とコメントしています。