国会は14日、自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、衆議院予算委員会で集中審議が行われ、野党側は、政治倫理審査会に安倍派と二階派の幹部らを出席させるよう求めました。

これに対し岸田総理大臣は「党として説明責任を果たすことが大事で、関係者に働きかけている。ただ具体的な国会での議論のあり方は国会の判断を仰がなければならない」と述べました。

野党側は立憲民主党の安住国会対策委員長が「岸田総理大臣は審査会に関係者を出席させるのか、そろそろリーダーシップを示してほしい」と述べるなど、引き続き審査会の開催を強く求めていく方針です。

一方、自民党は、新年度予算案の年度内成立を確実にするため再来週、衆議院で採決を行いたいとしていて、野党側の協力を得ようと審査会の開催を検討しています。

また、森山総務会長らが安倍派や二階派の関係議員などに行った聴き取りの結果を15日、野党に示した上で公表することにしています。

こうした状況を踏まえ衆議院の審査会は16日、幹事懇談会を開き、開催するかどうかなどをめぐって意見を交わすことにしています。

ただ、安倍派の幹部を務めた「5人衆」と呼ばれる議員の1人は「出席しなければならない合理的な理由がない」と周辺に難色を示すなど、今のところ出席の意向を明らかにしている議員がいないことから、自民党内で調整が行われる見通しです。