秋吉台の「山焼き」はすすきやささなどの伸びた枯れ草を焼き払い、新たな芽が出るのを促すため、毎年、この時期に行われています。

18日は午前9時半に地元の小学校の児童たちが山焼きをイメージした「草炎太鼓」を披露する中、地元の住民や消防などおよそ1000人が枯れ草に火をつけました。

火は高さ10メートルほどの炎となって、バチバチという音をたてながら広さおよそ1138ヘクタールの草原へと燃え広がっていきました。

また、展望台の近くにも火がつけられると、見物に訪れた大勢の人たちは歓声を上げて、燃え盛る炎に見入ったり、写真に収めたりしていました。

黄金色となっていた山肌は2時間余りで黒い草木の灰へと様変わりしていました。

秋吉台は初夏になると再び、緑一面の草原が広がるということです。

宇部市から夫婦で訪れていた71歳の男性は「近くの草が燃えている時は後ずさりするくらい熱さと迫力がすごかったです。草が生えて緑一色になる5月にまた訪れたいです」と話していました。

宇部市の小学4年生の女の子は「バチバチという音をたてて一瞬で燃え上がるのがかっこよかったです」と話していました。