NTT西日本の子会社「NTTビジネスソリューションズ」の派遣社員だった景山昌浩 容疑者(63)は、去年1月、岡山県内の企業の顧客情報が含まれたファイルデータを会社のサーバーからダウンロードして複製し、東京都内の名簿業者に送信して漏えいしたとして不正競争防止法違反の疑いで逮捕されました。

これまでの警察の調べに対し容疑を認め、「金に困ってやった」と供述していましたが、さらに「借金の一括返済を求められ、過去に大手教育情報会社で起きた顧客情報の流出事件を参考にして、名簿業者への漏えいを始めた。生活費に困ったときに売っていた」などと供述していることが、捜査関係者への取材で新たにわかりました。

警察は、景山容疑者が69の自治体や企業などが保有するおよそ928万件の個人情報を不正に持ち出して名簿業者に売却し、2000万円以上の金を受け取っていたとみて詳しいいきさつを調べています。