埼玉県によりますと今月2日、上尾市の上尾中央総合病院から「病院で提供した食事を食べた入院患者が下痢の症状を訴えている」と連絡がありました。

保健所が調査したところ、30代から90代までの入院患者合わせて72人が症状を訴えていて、このうち25人から「ウエルシュ菌」が検出されたということです。

症状を訴えた人は、いずれも軽症で快方に向かっているということです。

県の保健所は提供された食事が原因の食中毒と断定し、調理を委託されていた東京 千代田区の日清医療食品を7日から3日間営業停止の処分にしました。

日清医療食品は「発症された患者様とご家族様には、多大なる苦痛とご迷惑をお掛けしましたことを心より深くお詫び申し上げます」などとコメントしています。

埼玉県は、加熱調理した食事でも放置せずになるべく早く食べ、保存するときはパックに小分けして冷蔵するなど早く冷やす工夫を呼びかけています。