23日の東京は雨でしたが、午前9時半に皇居の正門が開くと、待っていたおよそ6000人が二重橋を渡って宮殿の前に向かいました。

天皇陛下は、午前中3回、皇后さまと長女の愛子さま、それに秋篠宮ご夫妻とご夫妻の次女の佳子さまと皇居・宮殿のベランダに立ち、集まった人たちに手を振ってこたえられました。

天皇陛下は、「冷たい雨が降る厳しい寒さの中、誕生日にこのように来ていただき、皆さんから祝っていただくことを誠にありがたく思います」としたうえで、能登半島地震の犠牲者の遺族や被災した人たちへのお見舞いのことばを述べられました。

そして、「この冬も、大雪や厳しい寒さで苦労された方も多いことと思います。皆さん一人ひとりにとって、穏やかな春となるよう祈っております」と話されました。

即位後初めての一般参賀となった去年の天皇誕生日の一般参賀は、新型コロナウイルスの感染対策のため事前の抽せんで参観者を絞って行われましたが、今回は抽せんをせずに行われ、宮内庁によりますと、午後の記帳と合わせて1万6000人近くがお祝いに訪れたということです。

天皇陛下は、午後、皇后さまとともに宮殿で岸田総理大臣や閣僚などのほか、外国の大使らから祝賀を受けられました。

そして、午後4時すぎに、皇后さまとともに東京 港区の赤坂御用地にある上皇ご夫妻のお住まいを訪ね、誕生日を迎えたことを報告されました。