逮捕されたのは、日産グループの労働組合「日産労連」の政治団体に勤務していた元派遣社員、唐津由美容疑者(61)です。

警視庁によりますと、唐津容疑者は、会計を担当していた2019年10月、政治団体の預金口座から268万円を複数回に分けて自分の口座に振り込んだとして業務上横領の疑いが持たれています。

団体の通帳や印鑑を預かっていて架空の支出を政治資金収支報告書に記載して偽装していたということです。

着服額が多額になり、周囲に打ち明けたことで懲戒解雇され団体からの刑事告訴を受けて警視庁が捜査していました。

容疑者は別の政治団体でも会計を担当していて、調べに対し容疑を認めたうえで「2つの団体で合わせて1億4000万円以上を横領した。交際相手が経営する店のテナント代などに充てた」と供述しているということです。