能登町の宇出津港では、7日午前7時すぎから海産物の競りが行われ、威勢のいい掛け声が飛び交う中、水揚げされたばかりのぶりやさばが次々に競り落とされていきました。

この港では、国内有数の水揚げ量を誇るぶりをはじめ、豊富な海の幸が競り場に並ぶのが日常の光景でしたが、県漁業協同組合によりますと、地震で製氷機などの設備が壊れたことなどから、競りができない状態が続いたということです。

しかし、地元の人たちから「再開してほしい」という要望があったほか、設備の一部が復旧したことを受け、金沢市内から運んだ氷を利用するなどして、今月1日から再開に踏み切りました。

競り場に並ぶ海産物は200キロ程度と地震の前の20分の1ほどですが、今後、徐々に取り扱う量を増やしていく予定です。

鮮魚店を営む60歳の男性は「ようやく競りが再開してありがたい。新鮮な魚をすぐに手に入れられるし、活気も戻ってきた」と話していました。