警察によりますと、去年11月、松戸市の70代の女性の自宅に警察官を名乗る男などから「口座の中身を調べる必要があるため新しい口座を作らないといけない」とか「銀行口座がマネーロンダリングに使われていてお金を移す必要がある」などとうその電話がありました。

話を信じた女性は男の要求に応じて新たにインターネットバンキングの口座を開設し、その口座に銀行口座から送金させられたうえ、さらに暗号資産を購入させられたということです。

その後、暗号資産がなくなっているのがわかり、女性はおよそ2億5000万円をだまし取られてしまいました。

暗号資産を扱うのに必要なIDやパスワードは電話でのやりとりの中で伝えてしまったとみられています。

女性から今月になって警察に相談があったということです。

千葉県内で把握されている特殊詐欺の被害額としては過去5年間で最悪で、警察は捜査を進めるとともに、お金に関する電話は詐欺を疑い相手の指示には従わず、警察や家族に相談するよう呼びかけています。