大手の精密機器メーカーや建設会社などが出資する東京のベンチャー企業「スペースワン」が開発した小型ロケット「カイロス」の初号機は13日午前11時すぎ、和歌山県串本町のロケット発射場から打ち上げられましたが、およそ5秒後に爆発し、打ち上げは失敗しました。

爆発によって、発射場の周辺には機体の破片などが散らばり、周辺では炎が上がって一部の木が燃え、火はおよそ3時間後に消し止められました。

14日朝から、消防などが企業とともに発射場の敷地内に入り、飛び散った破片や焼けた範囲などを調べています。

企業によりますと、ロケットの1段目が燃焼している間に、機体に備えられた飛行を中断するための装置が作動し、機体の破壊に至ったいうことで、飛行経路や機器に何らかのトラブルが起きたか、装置が誤作動した可能性もあるということです。

企業は発射場の敷地内に落下した機体の破片を回収して当時の状況を詳しく調べるとともに、飛行データを分析して原因を究明することにしています。