日本の最も西に位置する与那国島では、8年前の2016年に与那国駐屯地が開設され、付近の船舶を監視するとして、およそ160人態勢で、陸上自衛隊の「沿岸監視部隊」が発足しました。

21日、熊本県などから移駐する形で追加配備されたのは、およそ40人規模の「電子戦部隊」で、相手の通信機器やレーダーが発する電波の情報を収集したり妨害したりします。

今後、与那国島では、今の駐屯地が東側に拡張されておよそ1.6倍になり、射撃場や弾薬庫が新たに整備されるほか、「地対空ミサイル部隊」の配備も計画されています。

また、21日は、沖縄本島のうるま市でも、陸上自衛隊の「地対艦ミサイル部隊」がおよそ350人規模で発足しました。

政府は、防衛力を抜本的に強化するという方針のもと、自衛隊の利用も念頭に、民間利用されている県内の空港や港の整備・拡充を検討していますが、各地で進められる自衛隊の部隊増強や関係する事業の計画について、住民の間では不安や反発の声も広がっています。