気象庁によりますと、長野と岐阜の県境にある焼岳では、ことし5月から山頂付近を震源とする火山性地震が増えています。

7日までの10日間で56回に上り、8日も午後3時までに1回観測されています。

10日間の地震が70回から80回程度で推移していた6月と比べると減っていますが、依然、火山活動が高まっているということです。

また、気象庁が焼岳の山頂で衛星による観測を始めた2017年以降、山頂付近が膨張していることを示すとみられる変化が継続して確認されていますが、地震が増え始めたことし5月ごろから変化の速度が上がっているということです。

これについて気象庁は、高温の火山ガスで熱せられた地下水が膨張したことで山も膨らんで岩盤がずれ、地震が増えた可能性があると分析しています。