テレビ東京は、去年3月28日に放送した番組「激録・警察密着24時!!」で、人気アニメの商品に関する不正競争防止法違反事件を取り上げました。

その際、会社役員ら「4人が逮捕された」と放送しましたが、このうち3人は不起訴になっていたことに言及しなかったほか、事後に撮影した捜査員の会話や会議の様子を、捜査の最中に行われていたかのように放送していたということです。

BPOの放送倫理検証委員会は12日、放送倫理上の問題がなかったか審議することを決めました。

この番組をめぐっては、放送で取り上げられた会社役員らの申し立てを受けて、先月、BPOの放送人権委員会が人権侵害などがなかったか審理することを決めています。

テレビ東京は不正確な表現や誤解を招く構成などがあったとして、この番組の制作や放送を取りやめ関係者の処分を発表していて、今回審議入りしたことを受けて「事案を重く受け止め、審議に対して誠実かつ真摯(しんし)に対応し、協力してまいります」とコメントしています。