国の型式指定の申請に伴う認証試験で自動車メーカーなど5社が不正を行っていた問題で、このうちトヨタ自動車は、国土交通省の出荷停止の指示を受けて、6月6日から宮城県と岩手県の子会社の工場で生産する「ヤリス クロス」など3車種の生産を停止しています。

会社は16日、7月末までとしていた停止の期間を8月末まで延長することを決め、取引先の部品メーカーなどに伝えたということです。

理由についてトヨタは「現在、国土交通省から対象車種の基準適合性について調査を受けているため」と説明していて、いまの時点で生産再開のメドは立っていないとしています。

今回の問題をめぐってトヨタは過去10年分を対象にした内部調査の結果、新たな不正事案は見つからなかったと発表していますが、生産停止が長引くことで取引先の中小企業など地域経済への影響が懸念されています。