福岡市によりますと、ことし7月、城南区にある認可保育園で、0歳の園児を段ボール箱の中に入れて、園内の事務室で一時隔離していたということです。

外部からの情報をもとに、市が8月下旬に実施した監査で明らかになり、保育園は「手足口病とみられる発疹の症状が悪化し、ほかの園児や職員への感染を防ぐためだった」と説明しているということです。

手足口病は感染症ではあるものの、学校保健安全法で出席停止の対象にはなっていません。

市は不適切な保育にあたるとして、保育園に対して口頭で注意したうえで、改善を求め、今後、必要に応じて文書での指導なども検討していくとしています。

保育園はNHKの取材に対し「体じゅうにできた手足口病の症状と見られる水ほうが割れて、ほかの園児や保育士への感染を防ぐために、焦って対応してしまいました。バスタオルでくるむなど別の対応もあったと反省しています。市の指導を守り、安全安心な保育に努めていきます」とコメントしています。

一方、この保育園では3年前、保育士が目を離した間に園児2人が園外に抜け出した事案も確認され、市は再発防止を求めたということです。