6年前の2018年5月、和歌山県田辺市の会社社長、野崎幸助さん(当時77)が自宅で急性覚醒剤中毒で死亡したことをめぐっては、元妻の須藤早貴被告(28)が何らかの方法で致死量の覚醒剤を摂取させて殺害したとして、殺人などの罪に問われています。

初公判は12日午前10時40分から和歌山地方裁判所で開かれ、関係者によりますと、弁護側は無罪を主張するとみられます。

一方、検察は、被告が関与したという直接的な証拠が見つかっていない中で、野崎さんが覚醒剤を摂取したとみられる時間帯に被告だけが自宅にいたことなど、状況証拠を積み重ねて有罪を立証するとみられます。

裁判は、予備日も含めて25回の審理日程が決まっていて、法廷で事件のいきさつがどこまで明らかになるかが焦点となります。

判決は12月12日に言い渡される予定です。