改正道路交通法の施行で、去年4月に自転車に乗る人のヘルメット着用が努力義務になりました。

警察庁がことし7月に実施した調査では、自転車に乗っていた5万2618人のうち、ヘルメットをつけていたのは8924人で、「着用率」は17%と、去年の調査よりも3.5ポイント高くなっています。

都道府県別で着用率がもっとも高かったのは愛媛県で69.3%、次いで、大分県が48.3%、群馬県が40.4%などとなっています。

愛媛県では、ヘルメット着用を自転車通学の条件にするなど、普及に向けた取り組みが進められていて、警察庁はこうした活動の成果が高い着用率につながっているとみています。

一方、着用率がもっとも低かったのは、大阪府で5.5%、次いで、千葉県が6.5%、兵庫県が7.7%などとなっています。

警察庁によりますと、ことしに入り7月末までに自転車乗車中の事故で死亡したのは168人で、8割以上にあたる144人がヘルメットを着用していませんでした。

全国の警察は、今月21日から始まる秋の全国交通安全運動でも自転車用ヘルメットの着用推進を重点項目に掲げ、呼びかけを強化することにしています。