逮捕されたのは、千葉県成田市の歯科医師、大石旭容疑者(61)や、埼玉県志木市の土木会社社長、藤原勇気容疑者(43)ら5人です。

警視庁によりますと、去年6月、大石容疑者が設立した東京 江戸川区の歯科医院で、ネパール人留学生ら64人の診療を行ったと虚偽の申請を行い、愛知県内の3つの自治体から、診療報酬合わせておよそ165万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いが持たれています。

容疑者らは、愛知県内の日本語学校に通う留学生らに「学校の寮で無料で歯科検診が受けられる」などと声をかけ、検診の際に撮影した保険証の情報を悪用して、うその診療報酬明細書を作成していたということです。

警視庁は、同じ手口で200人以上の留学生などから保険証の情報を集め、去年10月までの半年間におよそ2000万円の診療報酬を不正に受け取ったとみて、捜査を進めています。

警視庁は5人の認否を明らかにしていません。