全国の6歳から79歳までを対象に、スポーツ庁が毎年行っている「体力・運動能力調査」は、握力や上体起こしなど6から8項目の体力テストのほか運動習慣なども調べていて、昨年度は5万9000人余りが対象となりました。

その結果が13日公表され、体力テストの各項目を数値化して合計した「体力合計点」で、男子は30代後半が37.9と、現在の調査方法となった平成10年度以降で最も高くなったことがわかりました。

特に30秒間の上体起こしは、平均25.75回で、これまでで最も高くなっています。

一方、女子の30代後半は低下傾向が続いていて、合計点は35.1と平成10年以降で2番目に低くなりました。

週1回以上のスポーツの実施率も女子の30代後半は33.3%と、平成10年度と比べて男子が高くなっているのに対し大きく低下していて、男女で二極化がみられます。

スポーツをしない理由として、別の調査では、仕事や家事で忙しいことや、スポーツに対して苦手意識があることをあげた女性が多かったということです。

スポーツ庁は「30代や40代の女性は体力、スポーツ実施率ともに低下傾向が続いている。企業や自治体などと連携し、働き盛り世代・子育て世代にスポーツへの参加を促す取り組みを進めていきたい」としています。